My favorite Tokyo~#93 真夜中の首都高
深夜の首都高を眺めることが好きです。
富山にいた頃は、高速道路までは実家から車で30~40分。
特別な時にしか乗らなくて、そもそも道路を使うことにお金を払う感覚も不思議で、高速道路は「非日常」でした。
それが東京では道路標識が当たり前のように高速道路の入口を示して、歩いて数十分、あるいは移動中に通りすぎることがある位、日常です。
余談ですが、渋谷駅周辺(クロスタワーの方)に新しく首都高の出入口が出来るなんて話もあり、実現したら益々渋谷はカオスにならないか心配です。
昼間の首都高は、ただの高速道路ですが、深夜の首都高はその様相を一変させてます。
ラビリンスのようであり、夢への通り道でもあるような雰囲気です。
ある人にとっては気分転換の場所。
地方からの東京を目指す人にとっては、数日間の思い出の始まりの場所。
週末の深夜。
東京に向かってアクセルを踏み込む方たちの姿が目に浮かびます。
最近、何かと悪役になりがちな首都高。
空を狭くしているとか、老朽化してコストがかかるとか、街を分断しているとか、地下化すべきとか。
そういった考えも確かで、理解はできますが、一方で僕は今の首都高の地上数~数十メートルから見る東京は、東京の魅力には欠かせない要素だと思っています。
そんなことを思う金曜の夜でした。
金曜の夜なので、今年初のモヒートで乾杯@表参道のお財布に優しい居酒屋にて。