My favorite Tokyo~#35 池袋西口公園
東京には多くの公園がありますが、僕にとっての東京の公園と言えば「池袋西口公園」
初めて東京に住んだのは池袋駅の西口を起点とする東武東上線。
なので、良くフラっと行きました。
公園=土と木と滑り台と砂場。プラス、ブランコ、ジャングルジム。あとはベンチとおじいちゃん、おばあちゃん。
そんなイメージで育っていた僕にとって、この公園に初めて来たときは衝撃的でした。
土もなく、滑り台も砂場もブランコもなく、おじいちゃん、おばあちゃんの姿もなく。
目の前には、コンクリートとハイカラな東京芸術劇場。
殴られ屋さん、無国籍、年齢不詳、リトル人種のルツボ。
夜になると、その流れは加速します。
初めて訪れてから、17年が経とうとしています。
東京芸術劇場は大規模リニューアルし、池袋西口ロータリーも再開発が進み、広場が大きくなりました。
でも、この場所はこのまんま。
相変わらず、リトル人種のルツボだし、覚えたての煙草を吹かす若い人(僕もそのひとりでした)、ボーっとしている人、待ち合わせをしている人、奇声を挙げている人。
そういえば、東京で初めて人を好きになり、告白したベンチもまだありました。
公園というより、どう見ても広場だけど、このまんま。
「このまんま」がいい池袋西口公園でした。
石田衣良さんの小説「池袋ウエストゲートパーク」の舞台にもなったとは、説明したくない場所でもあります。