2016年賃貸オフィス市場の行方
不動産は出逢った時がタイミングだと思う。
これからの景気がどうだとか、日本の社会構造がどうだとか言うよりも欲しい時や必要な時に買う、借りるべきだと思う。
住宅もオフィスも。
但し、やはり過去のデータに学び、これからを予測して、行動することは無駄ではないと思う。
今年に入って、株価のアップダウンが激しい。
特に昨日。
今日は、リーマン・ショック後(2008年9月~)の月次の
・日経平均株価
・東京の有効求人倍率
・オフィスの空室率。※都心の1フロア100坪:30~50人位使用できるビル
・その平均家賃
を見ながら、今後のオフィス市況について考えている。
結論からすると、今年の後半からはオフィスの家賃は緩やかに下落(空室率は上昇)し、借り手市場が始まる。
それは4~5年は続くと思われる。
もともとオフィスマーケットのサイクルは4~5年と言われている。
僕がこの業界に入った2004年6月~2008年は、まさしく上昇トレンド、プチバブル。
丸の内のオフィスが坪10万円なんてこともあった時代である。
その後、リーマンショツク(2008年9月)が起きて、家賃はまっさかさま。低迷状態。
面白いことに、また約4年後の2012年12月、リーマンショツク後の株価が10,000円を切ることがなくなった頃(ほぼ同じ時期に有効求人倍率も1倍を超えている)から、9.43%あったオフィスの空室率も低下し始めている。
借り手市場から貸し手市場への転換期である。
去年(2015年)の12月の時点では、有効求人倍率は「1.89%」に達し、オフィスの空室率は「4.03%」まで下がった。
この時点が貸し手市場のピークだと思う。
ここ2,3年はリーマンショツク前のプチバブルにも似た感じを持って仕事をしていた。
いつまでも、そんな時代が続くはずがない。
オリンピックの追い風はあるものの、杭の問題もあり、一部に再開発に遅れが生じるなど、問題も出てきている。
来年からは、より波乱万丈な市場になりそうだ。
確実だと思われることは、家賃の高騰も控え気味になり、より良い物件を良い条件で借りやすくなることである。
※あくまで僕の勝手な予想です。